復興のシンボル
ここ島原復興アリーナは島原市内より南へ車で15分程、「がまだすロード」の左手海側にあります。正面に有明海、背後に雲仙普賢岳と平成新山を臨み、風光明媚な立地にあります。しかし一方、その名が示す様に、このアリーナの設立には理由があります。
平成3年5月20日、雲仙普賢岳が噴火しました。そして噴火に伴う火砕流で多くの方が被災されました。復興アリーナに隣接する施設「島原半島世界ジオパーク」に詳細な資料や展示があり、当時の噴火や火砕流の様子を知る事ができます。ここ島原復興アリーナは、災害に負けない、島原の元気を取り戻すとの思いで設立されたそうです。
私は有明海を挟んだ熊本県から噴火の様子を見ており、後日現地で火砕流に埋もれた家も見ましたが、ここまで復興させた皆さんの努力に頭が下がる思いです。そしてこのアリーナは復興のシンボルであり、同時に新たな発展の起爆剤であると思います。
アリーナの施設に付いて、敷地に入ってまず目立つのが、巨大な「サムライブルー龍馬像」です。2010年サッカー南アフリカワールドカップの時に国立代々木体育館に設置されたもので、島原市に寄贈されたそうです。ちなみに、島原は坂本龍馬と勝海舟が初めて長崎に上陸した場所で、縁のある土地だそうです。とても有名で、龍馬像を目当てに来る人もたくさんいらっしゃいます。
敷地はかなり広く、芝3面、クレー1面の合計4面もの広大なグラウンドがあり、サッカーやグラウンドゴルフの大会で利用されています。
建物もかなり大きく、大小のホールや研修室等、充実の設備です。ホールはバレーボールや卓球等の室内球技からコンサート迄、幅広く活用されています。又、研修室は小規模なセミナーにちょうど良いサイズです。インターネットで予約もでき、誰でも気軽に利用できます。もちろん電話で係の方に相談もでき、私も館内を案内して貰いましたがとても丁寧です。
敷地全体が有明海に面していますので、周辺を散歩するだけでも気持ちの良い場所です。又、背後にある平成新山は溶岩ドームなので登山禁止ですが、雲仙普賢岳に登ればすぐ間近まで行けます。
島原へ行かれた際にはぜひお立ち寄り下さい。